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キノコとシロアリ

シロアリは、同じシロアリの種類であっても、巣の形や性質などがそれぞれ違います。そして驚くことに、シロアリの中には、キノコを栽培している種類もあります。

アフリカや中近東、東南アジアなどに住むキノコシロアリは、巨大な巣を作る事で有名です。実際に高さ9メートルもあるシロアリの巣が発見されているそうです。

これだけでも驚くべきことですが、このシロアリの巣は、冷房や暖房といった温度や湿度などの調節機構だけではなく、巣の中に溜まっていた二酸化炭素を換気するシステムまで持っているそうです。

その為、このシロアリの巣の中では、キノコの栽培を行うことが可能になっており、シロアリによるキノコの栽培が行なわれています。サバンナでは、実際日中の気温は45℃を超え、一方、冬の夜中の温度は0℃以下まで低下しますが、その巣の中は、いつでも30℃くらいに保たれているそうです。

その巣では、キノコを栽培している事によって、菌を発酵させ、巣の中の温度を上げるそうです。また、暑い場合には地下水で湿っている土があるところまで穴を掘り、水を蒸散させることで、巣の中の温度を下げているそうです。

そしてキノコを栽培するシロアリは、日本にも生息しています。沖縄の一部と八重山諸島に生息している土生息性のシロアリにそのような種類がみられます。家屋被害の可能性もあるそうですが、この種のシロアリによる家屋被害の規模は小さいと考えられています。

しかし、サトウキビなど農作物への影響は大きいと言われており、中国では堤防シロアリというシロアリが、イエシロアリと並ぶ程の駆除の対象とされています。

このようにキノコの栽培を行なう種類のシロアリは、百以上の菌園を持つ大規模な巣を作る場合もあり、他にも家に被害を与えるシロアリとは異なる習性を持っています。例えば、副王や副女王などは存在しておらず、群飛しない羽アリが巣内で産卵をするといったように、女王が何匹か存在するような現象が見られるそうです。

女王蟻などが巣を探してから死滅するまでの間、菌園からはシロアリタケが成長し、このシロアリタケは人間も食する事が可能だと言われています。

死滅した菌園からも中国で炭棒菌と呼ばれるキノコが育つことがあると言われています。このキノコは、かつてはヒメシロアリとも呼ばれていたことがあるそうです。

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